一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関西連盟主催、 第42回関西連盟春季大会和歌山ブロック予選は17日に全日程が終了し、 紀州由良シニアが見事初優勝。 4月7日から大阪市・舞洲ベースボールスタジアムなどで開かれる関西大会へ3年連続の出場を決めた。 由良シニアは6チームによるリーグ戦で5戦全勝。 昨年秋の新人大会で敗れた2チームにもきっちりとリベンジを果たし、 一冬越えての成長を見せつけた。
 和歌山ブロック予選は今月2日に開幕。 17日までの期間、 県営紀三井寺球場などで熱戦が展開され、 上位2チームが関西大会の出場権を獲得した。 由良シニアは和歌山ブロック予選が始まって以降、 優勝は初めて。 初戦から順に、 粉河を7―2、 和歌山を6―3、 海南を5―1、 橋本を12―0 (5回コールド)、 有田を4―1でそれぞれ破った。
 粉河戦は2点を追う4回に中本の右前適時打で反撃ののろし。 5回に三橋と下村の適時打で逆転、 中本の2ランスクイズで追加点もあげた。 6回には浜野の左越え2点本塁打でだめ押し。 米田、 三橋の投手リレーで勝利をものにした。 和歌山戦は3回に暴投で先制、 4回に中本の内野安打で1点を加点。 5回には浜野の2点二塁打、 三橋と下村の適時打で一挙4点を入れ、 試合を決めた。 投げては浜野が最終回に3点を許したものの完投した。 海南戦は1点を追う4回、 山田と福井のスクイズで逆転に成功。 6回には下村の適時二塁打、 濱の2ランスクイズで突き放し、 三橋が1失点で投げきった。 橋本戦は初回に5四死球に付け入り、 山田の2点適時打、 濱のスクイズなどで一挙5得点。 2回に押し出しで加点、 3回には濱の適時打、 浜野の犠飛などで4点を追加し、 4回にも三橋の適時打などで2点奪った。 先発・浜野は5回2安打完封の好投を見せた。 有田戦は2回に福井のスクイズで1点先制、 3回に内野ゴロの間に1点追加。 7回には三橋の中前2点適時打でリードを広げ、 試合を決めた。 先発・三橋は5回3分の1を1失点。 2番手・浜野は6回1死三塁から登板、 このピンチを無失点で切り抜け、 最終回も相手に反撃を許さなかった。
 原政治監督は昨秋に敗れた和歌山、 有田にもそろってリベンジを果たしての優勝に 「選手たちはスクイズを確実に決めてくれたし、 細かい野球ができるようになってきた。 守備も5試合で4失策とほぼ完璧。 冬場の練習の成果を発揮できたと思う」 と目を細め、 関西大会へ向けては 「1月からの練習試合で強豪にも引けをとらない試合ができているので、 優勝を狙っていきたい」 と力を込めた。
 関西大会は31チームで争われる。 上位7チームに入れば夏の全国切符を手にでき、 由良シニアは8年ぶり2回目の出場を目指す。