「三寒四温」という言葉の通り、この時期は気候が定まらず体調を崩しやすい。インフルエンザは各地でいまだ猛威を振るっているようで、家族も風邪が治りかけてはまたひき直すという状態が続いている。
 体力をつけるには栄養も肝心だが、健康保持には適度な運動が必須という。運動能力に自信は元々ほとんどなかったが、さらにそれを喪失する出来事があった。幼稚園の避難訓練を取材した時のこと。本番さながら足早に避難場所へ向かう園児たちを追い抜き、前方から写真を撮ろうとした。ところが、足を速めてもさっぱり追いつけない。懸命に走り、やっとの思いで少し前に出ても、振り向いた瞬間さっさと追い抜かれ、写真どころではない。ついには全力疾走になったがそれでも間に合わない。心臓が口から飛び出しそうにバクバクいい始め、諦めて車で先回りすることにした。しかし着いてみると、先回りどころか園児たちは先に着いて講評をきいていた。
 幼稚園児に全力疾走で追いつけなかったとは情けない。生まれてこの方、運動と名のつくことはほとんどやったことがないが、筋肉は使わなければ落ちるばかり。年齢に抗する体力をつけておきたいと、テレビを見て簡単な体操を試みたが、ちょっと動くとあちこちの関節がポキポキいう始末。とりあえず肩甲骨を動かす、かかとを上げ下ろしするなど無理なくできることから心がけることにした。
 体に負荷をかけなければ鍛えられないが、かけすぎて体を壊しては何もならない。自分に都合のいい解釈のようだが、要は必要な筋力をつけ、血の流れをスムーズにして滞りをなくすこと。マイペースで体を養いながら、気候が安定する春を待つのがいい。(里)