使途が不適切であるとして、 仁坂吉伸知事に対して議員への返還請求を命じた県議会の政務調査費をめぐる訴訟の判決を受け、 仁坂知事は5日、 「判決はちょっと機械的すぎて、 実態を考えると酷なんじゃないかと思う部分もある。 上級審の判断を仰ぐことになりそう」と述べ、控訴する考えを示した。
 仁坂知事は 「議員のさまざまな活動、 買い物、 経費など、 これらすべてを政務調査費で賄ってはいけないといのは分かる。 しかし、 いろいろな活動が同居する事務所費など、 活動の名目をすべて分けて考えるとなると、 どれも別々に事務所を借りて活動しなければならないことになる。 物品購入もちょっと議員に対して酷なのではと思うものもあり、 これらの点についてはきちんと上級審の判断を仰ぐ方がいいだろう」 と述べた。