日本航空(JAL)は今月から、 南紀白浜と羽田経由で北海道、 東北を結ぶ路線に新たな割引制度をスタートさせた。 乗り継ぎが出発日と同じ日のうちであれば経由地の羽田で降機でき、 東京でビジネスや観光を済ませたあと、 東北や北海道へ向かうことも可能。 運賃は早めの予約で最大約6割も安くなり、 人気のスカイツリー観光を絡めた東北、 北海道など旅行プランも幅が広がりそうだ。
 南紀白浜空港からの新たな乗継割引サービスは、 直行便のない北海道と東北への路線で導入。 出発日と同じ日のうちであれば、 経由地の羽田でいったん空港を離れてビジネスや観光をしたあと、 同じJALの飛行機を乗り継ぐことができる。
 乗継割引が設定されているのは、 北海道が新千歳 (札幌)、 女満別、 旭川、 釧路、 帯広、 函館の6空港、 東北が青森、 三沢、 秋田の3空港。 運賃は普通料金のほか、 搭乗日の28日前までに予約する乗継割引28、 搭乗日の7日前までに予約する乗継割引7、 搭乗当日まで割引のある特別乗継割引の3種類がある。 それぞれ搭乗日によって割引率が変わり、 平日の3月5日の南紀白浜―羽田―新千歳でみた場合、 普通運賃であれば6万2840円 (国内線施設使用料340円含む) だが、 28日前までの予約の乗継割引28では2万6540円 (同) となり、 6割近くも安くなる。
 県総合交通政策課空港対策室によると、 南紀白浜―羽田―新千歳の場合、 最も早い羽田着は午前10時半ごろで、 最も遅い羽田発は午後8時半。 ビジネスの会議やスカイツリーなどの東京観光をするには十分時間があり、 JALは 「東京で仕事のあと、 札幌の会議に出席したり、 東京で観光したあと、 青森の温泉宿に泊まることも可能で、 乗り継ぎならでは旅をお楽しみいただけます」 という。
 同対策室は 「もちろん、 北海道や東北からの帰りの便も乗継割引が適用されます。 現在は3月までの分しか乗継割引の設定日が発表されていませんが、 4月以降も3種類の乗継割引は継続します。 白浜空港は駐車場が何日でも無料ですし、 早めの予約で安い乗り継ぎの旅をお楽しみください」 と話している。
 航空券の予約、 問い合わせは日本航空℡0570・025・071、 同社HP、または各旅行会社へ。