クリスマスを前に、 日高川町和佐にあるチョコレート製造の㈱たにぐち=本社大阪市東住吉区、 谷口壽代表=の和歌山工場では生産のピークを迎えている。 不況のなか、 例年より大手メーカーなどからの受注がアップしており、 クリスマスケーキを飾るオーナメントチョコをはじめ、 来年のバレンタイン向け商品の製造などで大忙し。 派遣社員の応援も頼み、 連日総勢130人態勢となっている。
 ことしは、 大手製菓、 製パン企業をはじめ、 ファーストフード、 洋菓子店などからの注文が増加。 さらに新規のメーカーからの注文も増え、 例年より1カ月近く早い9月中旬から生産の大波が押し寄せてきた。
 クリスマス向けの商品のオーナメントは「Merry Christmas」 と書かれたプレートチョコやサンタクロースなど描かれた板チョコのほか、 ツリーやベル、 ログハウス、 教会などケーキをおしゃれに演出するチョコレート。 クリスマスイブを2日後に控えて、 商品の製造は追い込み段階で、 納期に間に合わせようと従業員らは丁寧な手作業や最新の機器を駆使して製造に追われている。
 これに並行して、バレンタイン向けのひと口サイズのプラリネチョコの製造がピーク。 ことしはキャラクターの絵や文字が描かれた製品の注文も多く、 早くもホワイトデー向けの焼き菓子の生産も始まっており、 例年は1月末ごろまでのこの忙しさも、 バレンタインデーを過ぎても続く見通しだという。 工場統括兼品質管理部長の伊藤達也さんは 「過去の実績と信頼から予想以上の注文をいただいています。 納期に間に合わせるように従業員一同、 一生懸命頑張っています」と話している。