日高川町議会12月定例会は19日に再開、 一般質問を行った。 林睦二議員は 「玉置俊久町長が行財政改革へ公約として訴えたとされる自身の報酬がカットされずにいまだ現状のままになっている」と指摘した。玉置町長は「公約ではなく自分の考え。カットするという方法ではないが、一生懸命になって報酬分、 それ以上の仕事をしているという思いを持っている」と回答した。
 公約実現と行財政改革の自己評価を問う中で、 3年前の首長選や就任当初の議会などでカットを訴えたとされる町長報酬について 「町長は役場を会社に例えて報酬カットは当たり前と言っていた。 近隣町は報酬審議会を開き報酬をカットしているが、 審議会さえも開いていない」 と指摘。 さらに 「私たちから言ったことではなく、 町長自らが言ったこと。 カットするということで首長選で町長に投票した人もいる。 そんな意気込みのある人を町長にしようと考えた人もいる。 ウソになるのではないか」 と詰め寄った。 これに対し、 玉置町長は 「私が言ったのは社長自らが報酬をカットして、 頑張っている会社がたくさんある。 当たり前のことで役場も同じ。 立場や方法は違いますが、 同じ精神で考えればいい。 自分の家、 会社と思って真剣に取り組みましょうということ。 これは公約ではなくて自分の考え」 と理解を求めた。 林議員は 「住民はこれを聞いて、 カットしない代わりに仕事をするとは受け止めていない。 カットと言えばカット。 カットは求めないが、 とても分かりづらい」 と苦言を呈した。 このほか林議員は、 公約の実現度について中学校まで医療費無料化を実現したことは評価しながらも、 廃止していた副町長制の復活や地域支援員制度 (58歳以上の職員が各課に属さず、 地域の課題や住民の要望など聞く) などの施策を批判した。
 玉置町長の月額報酬は70万円。 賞与はことし夏冬合わせて245万7000円。 最近では、 美浜町の森下誠史町長、 印南町の日裏勝己町長は報酬カットを公約に掲げ、 1割カットしている。