市内薗、日高病院の新診療管理棟改築工事が完成。7日から9日までに既設の診療管理棟から医療機器など最終の引っ越し作業を行い、10日から開院する。
 既設の診療管理棟は昭和53年12月に建設されたが、老朽化が進んでいる上に耐震性がないと診断され、改築に着手。平成23年1月から旧一般病棟を解体した用地で工事を進めてきた。新しい診療管理棟は延べ床面積6824平方㍍の鉄筋コンクリート造り3階建て。1階は整形外科、麻酔科、外科、小児科、脳神経外科、皮膚科、2階は眼科、泌尿器科、内科、栄養指導、助産科、耳鼻咽喉科、産婦人科、3階は宿直室、講堂などとなっている。医療機器については全て既設診療管理棟で使用していたものを移転させるが、新たに電子カルテを導入。これまでの紙カルテに比べ診察の効率化が図られる。また、災害拠点病院として地震の津波被害を想定してこれまで1階にあった電力装置を2階に設置。被災者収容を視野に待ち合いフロアのスペースも広く取った。総事業費は18億7089万円。
 旧一般病棟解体は岩内の巧細川組㈱(細川幸三代表)、新棟の設計は和歌山市の㈱岡本設計(岡本政仁代表取締役会長)、施工は同市の㈱フジタ和歌山営業所(福村昌英所長)。