田辺市龍神村の秋の恒例イベント林業まつり・翔龍祭 (同実行委員会主催) が24日に柳瀬の龍神ドームで開幕。 25日までの2日間。 木工品や地元産品の即売会などが催され、 大勢の家族連れらでにぎわっている。 初日には大鼓の奏者を招き、 山の神々に神楽が奉納された。 来場者は地元食材を使った食品を味わったり、 販売品を品定めしたりして龍神の魅力を楽しんでいた。
 地域住民らが実行委員会を組織し、基幹産業である林業をアピールするイベント。「わがらの山のくらし」をテーマに、農業や商工業、文化に関するさまざまな品も一堂に集まった。
 開会式では松本和弘実行委員長が「心を込めてもてなしているので、2日間ゆっくりと楽しんでもらいたい」とあいさつ。真砂充敏市長も「改めて地域づくりを考え、力を入れていきたい」と述べた。このあと能楽の大鼓奏者グループ「八咫烏鼓動隊」のメンバー3人が登場し、山の神々に捧げる神楽を奉納。鼓を打ち鳴らしながら「ヤー」などと声を上げ、日本の伝統的な音を響かせた。続いて、テープカットの代わりに丸太をのこぎりで切り落とす「ウッドカット」が行われ、開幕となった。
 会場内の販売コーナーでは木工品、日用雑貨などの店舗がずらり。野外でもラーメン、パンなどの飲食ブースが並び、来場者の人気となっていた。アトラクションも多彩に展開され、大鼓の体験ワークショップ、ウッドバーニング、チェーンソーアートの実演などが行われた。
 翔龍祭・村民文化祭も27日まで龍神市民センターで催されており、書・写真・手芸などを展示している。実行委員会では「ぜひ来場して龍神の魅力を感じてほしい」と呼びかけている。