第64回県中学校総合体育大会第34回男子・第27回女子駅伝競走大会は18日、白浜町の旧南紀白浜空港跡地周回コースで開かれ、男子の部で松洋が見事6年ぶり5回目の優勝。12月2日に大阪府で開かれる近畿大会、同16日に山口県である全国大会のダブル出場を決めた。松洋男子は序盤から上位でレースを進める安定したたすきリレー。終盤に抜け出すと一気にVゴールまで突っ走り、日高地方勢では唯一の上位入賞を果たした。
 男子は6区間18・0㌔(全区間3・0㌔)に49校、女子は5区間12・0㌔(1区と5区3・0㌔、2~4区2・0㌔)に43校が参加し、熱戦を繰り広げた。男女とも優勝校が全国大会、上位5校が近畿大会に出場する。レース会場は昨年の紀美野町から変更された。
 松洋男子は1区・川合が先頭集団にくらいつき、トップと13秒差の8位でリレーした。2区・大石は抜きつ抜かれつの出入りの激しい展開も中継地点では先頭に立ち、3区・松元は後続の猛追をしのいで首位をキープした。4区・吉川はメンバー中、唯一の2年生ながら強豪選手にくい下がって3位に踏ん張り、5区・池内が区間賞の快走で一気に25秒差を逆転。池内は中継点までにぐんぐんとリードを広げ、2位に39秒差でたすきを受けたアンカー・福田も快調な走りでVゴールへ飛び込んだ。
 主将の川合選手は「みんな、いい走りだった。とてもうれしい」と喜びを爆発させ、全国大会へは「この調子で、一つでも上位へいけるように頑張りたい」。アンカーの福田選手は「(リードがあったので)自分のペースで走ることができた。全国では県代表として恥ずかしくない走りをしたい」と笑顔を見せた。平川雅之監督(25)は「1区から4区までよく辛抱し、5区で貯金、6区で逃げ切る。(理想通りの)最高のレースでした。たくさんの応援もあり、控えの選手たちも自分の役割を果たしてくれました」とレースを振り返り、「ここまでこれたのもいろんな人の支えのおかげ。全国では感謝の気持ちを持って、多くの支えに恩返しの走りができれば」と力強く話した。
 地元勢は男女とも13校が出場。その他の地元勢では、男子の部で南部の10位、女子の部で河南の8位が最高順位だった。男女上位と地元勢の成績、地元勢の区間上位入賞者は次の通り。
 成績 男子 ①松洋(川合隼平、大石海斗、松元大晟、吉川真、池内拓郎、福田翔)59分14秒②亀川59分52秒③下津二1時間0分24秒⑩南部⑰美山⑱湯川⑲河南名田由良大成日高日高付属龍神上南部御坊 女子 ①西脇43分14秒②東陽44分7秒③明和44分33秒⑧河南46分4秒⑫湯川⑭日高付属⑯南部⑲日高龍神名田大成由良御坊美山上南部松洋
 区間上位入賞者 男子 2区③大石(松洋)9分49秒▽3区②松元(松洋)9分56秒▽5区①池内(松洋)9分40秒▽6区①沖見史哉(南部)9分41秒