12月4日公示、 16日投開票の衆院選で共産党新人の原矢寸久氏(61)=白浜町=に続いて自民党前職の二階俊博氏 (73) =市内島・当選9回=も17日、 解散後初の日高地方入り。 この日夜に御坊事務所で開かれた選挙対策会議で10選に向けての決意を表明した。
 最初に 「紀伊半島から政権奪還ののろしを上げるといって3年半。 あのときの約束を果たす責任があると感じ、 10回目のチャレンジを決意した」 とし、 「民主党は高速御坊―田辺間の4車線化予算745億円をいとも簡単に廃止した。 高速整備は我々の悲願。 和歌山を全国より優れるようにしてほしいとまでいっていない。 せめて他府県と同じレベルにすることを望んでいるだけにもかかわらずである」 と民主党への不満をぶつけた。 抱負については 「災害と景気対策に全力を尽くしたい。 そのために国土強靱 (じん) 化法案が必要。 この法案では10年間で200兆円を投入して災害対策を行うが、 半分は経済対策につながる」 と意欲。 さらに 「今回の選挙は日本の進路を決定する重大な選挙。 ただ勝つだけではダメで、 政治に対する和歌山の真剣度を示してほしい」 と支援を呼びかけた。 新風会の高垣宏会長や地元県議らも 「県民の憤りをこの選挙にぶつけよう」 などと気勢を上げた。