白馬山脈の日高川、 広川の町境で計画が進められている風力発電事業 「広川・日高川ウインドファーム」 の新設工事起工式が21日、 日高川町平川地内生活改善センター北の管理棟建設予定地で行われる。 同町にとっておととしから稼働している白馬ウインドファームに続く2つ目の風力発電で、 2000の風車10基を設置、 総発電量2万の事業。 平成26年10月の操業運転開始を目指している。
 事業は、 白馬ウインドファーム東側に当たる平川地内の約2㌔の間に風車を設置し (各町5基ずつ)、 風車でできた電力を関西電力に売電する計画。 風車本体は、 高さ約78㍍で40㍍のブレード3枚を設置。 送電線は地下へ埋め込んで景観に配慮したつくりとする。
 事業主は国内初の風力発電専門会社で全国21カ所で事業を展開、 国内4位の設備容量を誇るエコ・パワー㈱ (本社東京、 周布兼定代表)。 施工はコスモエンジニアリング㈱ (本社東京、 藤岡大明代表)。 今後の工事スケジュールは、 造成や管理道建設など経て26年春ごろから本体建設を予定している。 事業は地球温暖化対策や二酸化炭素削減など省エネへの貢献度も大きく、 日高川町では固定資産税などメリットも大きい。
 同町では椿山ダムをはじめとする水力発電のほか、 一部温泉施設で木質パウダーによるバイオマスエネルギー事業を展開。 川辺西・笠松の両小学校とテニス公園では太陽光発電を行っている。 風力発電については白馬ウインドファームとエコ・パワーの事業のほか、 田辺市龍神村まで白馬山脈尾根沿いに進出を考えている企業もあり、 エコのまちづくりは着々と進んでいる。