NPO法人全世界空手道連盟新極真会など主催の第44回オープントーナメント全日本空手道選手権大会が27、28の両日、東京の国立代々木競技場第1体育館で開かれ、男子の部で和歌山支部御坊・田辺道場の前田優輝選手(21)=美浜町和田=がベスト16に入り、弟の勝汰選手(19)に続いて、来年4月にリトアニアで開催される第5回カラテワールドカップへの出場を決めた。
 無差別級の大会で、男子の部には全国から106人が出場。ワールドカップ出場(軽量、中量、重量各級6人)への最終選抜戦で、5月の第1次選抜で6人が確定しており、残り12人の切符をかけて争った。弟の勝汰選手は5月の大会(中量級)初優勝を飾り、一足早くワールドカップ出場を決めていたが、今回は無差別級の日本一を目指して出場。圧倒的な強さで白星を重ね、準々決勝で愛知の選手に延長の末に惜敗、5位入賞を果たした。
 ワールドカップ出場をかけた優輝選手は、軽量級ながらも自分より大きい選手を相手に健闘。4回戦で優勝した広島の選手に敗れたが、戦いぶりと4回戦進出が評価され、ワールドカップ軽量級の出場権を獲得した。勝汰、優輝の両選手は「互いに切磋琢磨しながら稽古を積んで、兄弟優勝を目指したい」と意欲を見せている。