県は24日、 平成25年度の新政策と予算編成方針を発表した。 新政策は 「安全」 「安心」 「挑戦」 の3つをキーワードとし、 「安心」 の政策では新たな看護師養成所の設置支援、 脱法ハーブ販売規制条例制定等による薬物乱用規制の強化などを推進する。
 仁坂吉伸知事がこの日の定例会見で発表。 「安全」 は南海トラフの巨大地震や風水害から県民の生命と財産を守るための防災対策で、 巨大地震に対しては公共施設や避難困難地域の住宅の高台移転推進のための制度構築、 新たな被害想定を踏まえた津波ハザードマップの作成支援など。 「安心」 では質の高い地域医療の確保として、 日高病院内に平成26年4月開設予定の看護師養成所の設置支援、 防犯カメラの画像解析システムの導入などによる犯罪捜査力の強化など。 「挑戦」 では農業用ハウスへの木質バイオマスボイラーの導入支援など新エネルギーの利用促進、 いじめ対策としてスクールカウンセラーの増員と新たな専門家によるサポート体制づくりなどに取り組む。
 25年度予算編成に関しては、 新政策とともに、 ことし3月に策定した新行革推進プラン (改定版) を着実に進め、 事務事業の見直しでは既存事業のマイナス5%のシーリング (概算要求基準) を実施 (重点政策に沿う事業は除く)。 仁坂知事は 「投資的経費については事業効果や緊急性を精査しつつ、 全体としての投資が財政健全化の妨げとならないよう努める」 と話している。