自民党参議院政策審議会長、 世耕弘成氏 (50) の政経セミナーが12日、 大阪市内のホテルで開かれ、 和歌山を中心に約1400人の支持者が詰めかけた。 政界の師と仰ぐ安倍晋三元首相の総裁選勝利、 親友のノーベル賞受賞など、 夏以降、 うれしいこと続きの世耕氏は終始笑顔。 「この勢いに乗って政権を奪還し、 来年の私自身の選挙に持っていきたい」 と舌好調、 自民党の巻き返しへ力強く決意を示した。
 世耕氏は「夏以降のうれしい出来事」として、▽ロンドン五輪での近大関係選手の大活躍▽安倍氏の総裁選勝利▽自身の党参院政審会長就任▽親友の山中伸弥京大教授のノーベル賞受賞の4つを挙げ、それぞれ詳しく報告。5年前に体調を崩し、突然、総理大臣を辞任した安倍総裁については、現在は新薬の開発で健康面にはまったく問題がないことを強調のうえ、「メディアは安倍さんを嫌って病弱なイメージ、レッテルを張ろうとしているが、本当はひ弱でもなんでもない。心身ともに骨太な政治家であり、日本を元気にする力がある」とし、「中国にも厳しい姿勢で巧みなテクニックをみせる外交をはじめ、経済、教育などすべての政策に力を発揮し、この日本を立て直せるのは安倍さん以外にない」と述べた。
 注目の解散総選挙の時期については、▽予算編成前の12月9日投票▽予算編成後の1月冒頭解散、2月冒頭選挙▽4月冒頭解散、GW明け選挙▽夏の衆参同時選の4パターンを挙げたが、「いまの民主党政権が続くほど国益が損なわれていく。ここは一日も早く国会を開き、赤字国債特例法などを通して解散に追い込み、自民党は12月の選挙に勝利して責任ある政治をつくりあげなければならない」と決意を示した。
 今回のセミナーの発起人には安倍総裁、塩崎恭久元内閣官房長官、中曽根弘文参院議員会長ら党の重鎮が名を連ね、セミナー後の懇親会には安倍、塩崎、中曽根の3氏がそろって出席。同志社大法学部長の村田晃嗣氏、ロンドン五輪アーチェリー銀メダルの古川高晴選手(近大生物理工学部職員)も顔をみせ、世耕氏の一層の飛躍に期待を込めて祝辞を述べた。