日高郡町村会(会長・畑中雅央由良町長)の定例会が10日にみなべ町役場で開かれ、高速有田―御坊間の4車線化推進で協議したが、ことし4月に4車線化の方針が打ち出された全国6路線のうち、唯一、有田―御坊間だけ事業許可が下ろされていないことについて、首長から「なぜ和歌山だけ」と強い不満の声が上がった。国が事業許可を下ろさない要因もいま一つ不明瞭で、現政権下での4車線化実現に不信感も募っている。
本県高速の4車線化については平成22年、 自民党政権時代に745億円もの予算がついてまず御坊―田辺間が着工寸前まできていたが、 民主党に政権交代して予算が廃止された。 その後、 同党は事業効果を上げるため北側から4車線化する方針を打ち出し、 ことし4月には国が有田―御坊間4車線化の事業化を発表した。 このとき、 有田―御坊間を含め4車線化の事業化が発表されたのは全国で6区間。 うち関越自動車道上越線、 東関東自動車道館山線、 東海北陸自動車道、 四国横断自動車道、 九州横断自動車道長崎大分線の5区間については早々に事業許可が下ろされ、 有田―御坊間も続くと思われていた。
定例会では、 去る5日に国に4車線化の要望活動を行った近畿自動車道紀勢線海南御坊間整備促進協議会会長の玉置俊久日高川町長からも報告があったが、 「当初ことし7月にも事業許可が下りると聞いていたが、 こちらの要望に対する国の回答がどうも歯切れが悪くなった」 と分析。 また、 事業許可が下りない直接の要因は事業評価の手続きが済んでいないためだが、 他の首長からは 「なぜ早急に手続きをしないのか」 「話が違う」 などと国への不満と怒りが爆発。 「いまの政権では難しいのか」 などの皮肉も飛び出していた。 今後も町村会や同協議会などは4車線化を推進していくが、 国の早期の対応が求められそう。

