先日、 文化庁が全国の16歳以上の男女を対象とした「国語に関する世論調査」の平成23年度調査結果を発表した。なかでも言葉の使い方が間違っている 「誤用」 が印象的だ。 「にやける」 の正しい意味は 「なよなよとしている」、 「うがった」 は 「本質を捉えた」、 「失笑する」 は 「こらえきれずに吹き出す」、 「割愛する」 は 「惜しいと思うものを手放す」 など、 何気に使っている言葉の意味がまったく違ったり、 真逆だったりと驚かされた。 誤用と言えばこのほかにも▽確信犯=正しいと信じて行ったことが結果的に悪いことになる▽しおどき=物事を行う最も良いタイミング▽おもむろに=ゆっくり落ち着いてなどが間違われやすいとして有名だ。誤用が本来の意味を上回り「言葉は時代とともに変化する」という声もあるが、正しい意味を理解している人もいるので、混乱しないようどちらかに統一してもらいたいところだ。
 また調査の 「情報交換手段の日常生活への影響」 の項目では、 「漢字を正確に書く力が衰えた」 と回答した人が67%で、 10年前から25増加した。 普段、 パソコンで記事を打ったり、 ノートにメモするなど常に文字に携わっている仕事の筆者でも、 漢字能力の低下は身にしみて感じる。
 そんな中、 本紙日曜付 (変動あり) の特集 「鉄腕キッズ」 に以前恒例だったクロスワードが漢字バージョンになって復活。 キッズらしからぬ難問もあるが、 辞書などで調べて実際に書き込むことで、 漢字能力の向上にもつながるのでは。 正解者には抽選で商品券のプレゼントがある。 今後、 定期的に掲載していく予定なので、 ぜひ応募してもらいたい。    (城)