本年度の文部科学大臣の生涯スポーツ功労者表彰受賞者が決まり、県内は近畿体操協会理事長の小宮清さん(71)=美浜町和田=ら2人が選ばれた。
 小宮さんは御坊市出身で御坊中時代に体操を始め、御坊商工(現紀央館)から日体大へ進み、3年時には全日本選手権で団体2位入賞。昭和38年には東京五輪代表候補に選ばれたが出場はならず、39年春に大学を卒業して星林高校の教師となった。以来、定年まで和歌山北、御坊商工、日高で体操部を指導し、その間、計24回、団体や個人でインターハイ出場を果たした。
 平成11年からは県体操協会と近畿体操協会の理事長を務めており、ことしのロンドン五輪では県内から田中3きょうだいがそろって出場。今回の受賞に小宮さんは「まったく突然のことで...」と驚きを隠さず、「田中きょうだいの活躍で、体操が注目を集めたことが大きかったのでしょうか。私のような者がこのような表彰をいただけるのも、これまでご指導、ご支援くださった皆さまのおかげです」と喜んでいる。
 表彰式は10月5日、東京の中央合同庁舎で行われる。県内からは小宮さんのほか、県テニス協会顧問等を務めている柳川和一郎さん=海南市=が受賞する。