地震や津波、 武力攻撃などの際、 全国瞬時警報システム (Jアラート) から人工衛星などを経由して送られる緊急情報の伝達訓練が12日、 全国一斉に行われた。 最終的に防災無線を通じて住民に放送される情報伝達は2回行われ、 県内は参加した28市町村のうち海南市や有田市、 田辺市など15の市町でトラブルが発生。 日高地方は御坊、 美浜、 日高、 由良、 印南、 みなべの6市町で2回目の訓練がうまくいかなかった。
 訓練はJアラートシステムが未整備の新宮市と、 台風12号豪雨被災住民の感情に配慮して那智勝浦町が不参加。 午前10時と10時半の2回、 国から送られる緊急情報を瞬時に防災無線を通じて放送する流れだったが、 15市町は文字データを音声に変換する2回目の訓練で放送できなかった。
 県危機管理課によると、 15市町のトラブルはすべて同じパターンで、 文字データの受信まではうまくいったが、 音声に変換のうえ防災無線につなぐ自動起動装置が正常に作動しなかった可能性が高いという。 他の13市町村は、 1回目も失敗した田辺市を除く12市町村で2回とも成功した。