市内の塩屋小学校は31日、 児童の工事見学会を開いてもらったことに関し、 施工業者の㈱淺川組 (本社・和歌山市) に感謝状を贈呈した。
 工事は学校の近くで行われている国直轄の日高港塩屋地区泊地マイナス12㍍浚渫 (しゅんせつ) 工事第6工区。 「地域を知る」 という総合学習として、 5年生が漁船の上からしゅんせつ船の巨大なグラブバケツが土砂をつかむところを見学し、 海底からさらった土砂を運ぶ土運 (どうん) 船に乗って、 土運船の土砂を陸上に揚げる揚土 (ようど) 作業なども見せてもらった。
 感謝状は坂口利明校長が龍神村の手すき和紙 (山路紙) で作ったオリジナルで、 校長室で坂口校長が淺川組の津名成郎土木部長 (53) と同社現場責任者の濱田恭史さん (39) に贈呈。 津名部長は 「わが社としても、 こうした機会を通じて工事の内容を地域の皆さんに知っていただけるのはありがたい。 子どもたちにも将来、 何かの役に立てばうれしいですね」、 坂口校長は 「教室で教科書を使う授業だけが勉強じゃない。 子どもたちにとってすばらしくいい経験になったと思います」 と話していた。