日高町は防災週間初日の30日、町内3保育所園児、3小学校児童、1中学校生徒の合わせて967人に災害時の非常食を配布した。
 高家地内、役場前の消防庁舎に備蓄しているカンパンと「水もどし餅」の一部を使用。各保育所、学校を通じて子どもたちにいずれかを届け、非常時の持ち出し品を分かりやすくまとめたチラシも添えた。
 町では消防庁舎にカンパン、水もどし餅各4000食を備蓄中。それぞれ毎年1000食を新たに購入する形で更新しており、買い替え時に保管しきれなくなった分を子どもたちに無料で配布している。賞味期限は1年ほど残っており、普通に食べたり保管しておける。例年はカンパンと水もどし餅を1セットにして届けていたが、昨年、東日本大震災の被災地へ送ったため保管量が少なくなり、内原小と比井小にカンパン、残りは水もどし餅の配布となった。
 防災週間は5日まで。役場担当課は「子どもたちが非常食を持ち帰ることで、家庭で防災を考えるきっかけになれば」と話している。