第39回全国高校少林寺拳法大会が新潟県長岡市で開かれ、南部高校3年の鈴木しおり選手(みなべ町東吉田)が女子単独演武の部で準優勝に輝いた。2年連続の出場。昨年は予選落ちだったが悔しさをバネに高校生最後の大会に挑み、見事に銀メダルを勝ち取った。「優勝は逃したが、楽しく演武ができた。悔いはありません」と笑顔を見せた。
 6月の県大会優勝で、今回の出場を決めた。以後2カ月にわたって技のスピードと力強さの強化を課題に取り組み、小中学校時代に通っていた南部道院でも練習に励んだ。
 女子単独演武には全国の予選を勝ち抜いた約60選手が出場。予選、準決勝と上位で勝ち上がり、16人出場となった決勝へ進出。「練習してきたことを信じて」と自分に言い聞かせて演武に臨んだ。突きや蹴りなどで冴えた技を見せ、審査員から正確性、気合などで高い評価を受けた。優勝した新潟の選手にはあと一歩及ばなかったが、堂々の261点をマーク。ことし春の全国選抜大会では5位に入賞したこともあったが、今回は自身最高成績となる準優勝に輝いた。鈴木選手は「コンディションも良くて体がよく動き、練習してきた成果が出せた。今回が最後の大会となったが、少林寺を始めた小学2年生からいままでの間に多くの支えや助けを受けたことに感謝したい」と話した。
 このほか、日高地方関係では西山千香選手(3年)=上南部中出身=、沖見祐紀選手(3年)=南部中出身=、阪本亜弥選手(1年)=名田中出身=の3選手が、神島高校の女子団体メンバーとして4位に入った。