由良町は17日に衣奈保育所で町内3保育所の統合説明会を開き、平成26年4月に旧畑小学校跡地で開園予定の施設を、幼稚園機能(短時間保育)と保育所機能(長時間保育)を備えた「認定こども園」として進めていくことを明らかにした。実現すれば日高地方では美浜町、印南町に続いて3施設目となる。
 認定こども園は、保護者が働いている・いないにかかわらず利用することができ、保育時間は短時間(4時間程度)と長時間(8時間程度)から選択でき、利用料金も変わる。また地域の実情に応じて4つのタイプがあり、由良町ではこれまでの形態に近い「保育所型」を予定している。また設置は町が行うが、運営は民間業者が行う公設民営方式を計画しており、今後、業者を募集する。開園までに業者が決まらなかった場合は公設公営で進めながら民間業者探しを進めていく。
 説明会には保護者ら約20人が参加。統合することや場所を旧畑小学校にすることについての反対意見はなかったが、民間へ委託することの不安や送迎バスなどについて質問があり、町は「民間委託しても行政は深くかかわっていく」「送迎バスは出す方針で、有料にする場合は保育料を減額するなどしていま以上の負担にならないようにしたい」と説明。まだ詳細が決まっていない部分も多く、「もっと内容が決まってからもう一度説明してほしい」という要望もあり、町では「近くアンケートを予定しており、結果をまとめてなんらかの形で報告したい」と話した。
 説明会は今後19日に白崎保育所、20日に中央保育所でも実施する。