今月22日から30日まで和歌山、奈良、三重県で開かれる財団法人世界少年野球推進財団(王貞治理事長)の第22回世界少年野球大会の一環で日高地方でのイベント誘致が決まり、10日の日高郡町村会定例会で報告された。29日には南部ロイヤルホテルで世界の王はじめ親交のある二階俊博代議士らを囲んでの歓迎会、30日には御坊総合運動公園で少年野球教室などを催す。
 定例会では柏木征夫市長が実行委員会長を務めて歓迎会と野球教室を催すことを報告。市と町村会で合わせて75万円の運営負担金を出すことも承認した。世界少年野球大会のメーン会場は本県だと新宮市のくろしおスタジアムとなっているが、親交のある二階代議士の働きかけで日高地方でもイベントの誘致が決まった。歓迎会は29日午後7時から南部ロイヤルホテルで行われ、王理事長、二階代議士、首長らが出席する
 一方、野球教室は30日午前9時から御坊総合運動公園で開催。「投げる、打つ、捕る、走る」の基本技術の向上を図ってもらおうと、郡市内の軟式少年野球28チームの小学6年生135人を招待。講師は元プロ野球選手の水上善雄(ロッテ・広島・ダイエー)、屋鋪要(大洋・巨人)、西崎幸広(日本ハム・西武)の3氏が務める。ちびっこ選手にとってはプロの技術が学べる絶好の機会となりそう。野球教室の開始式のあと、王理事長は美浜町三尾の日の岬パーク内アメリカ村資料館も見学。仁坂吉伸知事とテレビ和歌山収録の対談(場所未定)も予定している。
 世界野球大会は正しい野球を全世界に普及させるとともに少年少女の親善を深めようと、平成2年のアメリカロサンゼルス大会からスタートし、世界、日本各地で開いている。本県での開催は14年以来10年ぶり2回目。新宮市などのメーン会場では中国、韓国チームを迎えて地元チームとの交流試合も行われる。大会の開催に際し王理事長は「昨年秋の台風12号で大きな被害を受けた被災地の皆さんに元気と勇気を与えることができれば」と話している。