昨年9月の台風12号水害の被災地復旧へ、 県内の日高川など5河川の河道掘削に対し、 国と県から災害対策等緊急事業推進費として計12億8000万円が配分されることが決まった。 河川は日高川、 南部川、 日置川、 熊野川の4水系5河川で、 1河川最大20万立方㍍、 計37万立方㍍の土砂を撤去。 日高川には4億円が配分され、 上越方から平川にかけて10万立方㍍の土砂を撤去する。  災害対策等緊急事業推進費は国と県が50%ずつ負担。 今回、 台風12号水害で被害を受けた県内の河川は総額12億8000万円で、 日高川に4億円、 南部川に8000万円、 日置川・城川に2億円、 熊野川に6億円を配分する。 浸水被害があった地域で再び同様の被害が出ないよう、 土砂を撤去することで川の水位を下げ、 住民の安全を確保する。
 日高川は上越方から平川にかけて10万立方㍍、 南部川は西本庄と東本庄地内で2万立方㍍を撤去。 日置川水系の日置川と城川は合わせて5万立方㍍、 熊野川は本宮町と熊野川町地内の計20万立方㍍で、 すべて県が事業主体となって本年度中の完了を目指す。
 このほか、 県内の災害対策等緊急事業推進費として、 ことし2月に崩壊した那智勝浦町の県道沿いの法面の補強等に1億4500万円を配分することが決まった。