日高川町美山地区で進められている国道424号の拡幅改良工事が間もなく完了。15日午前10時から開通式典を行い、仁坂吉伸知事ら県・町関係者や地元用地協力者ら約100人が完成を祝う。道幅が狭く大型車の対向が困難だった1車線を安全で快適な2車線に拡幅、バイパスの役割を果たす滝頭トンネルも建設した。同日午後3時から供用を開始する。
 拡幅改良工事は、初湯川地内の笠松大橋から熊野川の㈱美山組付近までの間の3・3㌔区間で施工。総事業費は約34億円で、平成19年度に事業採択、測量・設計して翌年度から着工した。道路は1車線を幅員6・75㍍(車道5・5㍍)の2車線に拡幅改良し、日高川沿いに2㍍の歩道を設置。この間、延長38㍍の野々川橋、延長17・5㍍の新木滝谷橋を架設したほか、滝頭トンネルを建設した。急カーブ、急勾配の旧道に代わるトンネルで、笠松大橋から新木滝谷橋の間に設置。延長は国道番号と同じ424㍍、幅員は6・5㍍(車道5・5㍍)。起点の笠松大橋側から0・1㌔、終点の美山組付近から1・5㌔の計1・6㌔については22年度からすでに供用を開始しており、残り1・7㌔の区間で道路の拡幅、トンネル建設と野々川、新木滝谷の両橋の架設など進めていた。待望の全線開通で、安全で快適な走行が可能になるほか、地域の生活改善、地域産業の活性化、災害時などの迅速な物資輸送など効果は大きい。県が内陸部骨格道路として位置づけているX軸ネットワーク道路も完成となる。施工は㈱美山組、㈱グロウ、㈱信濃組、㈱山本組、㈱児玉組、㈱坂本組、㈲宮崎組、㈱森本組・㈱古部組特定建設工事共同企業体、西建設、北村建設㈱、関西建設㈱、タナカ技研㈱、㈱小池組、児玉建設、㈱古部組、㈱柏木建設、カメイ建設㈱、中平建設㈱、㈱清水、㈱豊工業所、㈲紀州エンジニアリング、㈲光明電設、和興建設㈱、㈱共栄建設工業、㈱幸輝開発。
 式典は初湯川地内の平スポーツセンターで行い、滝頭トンネル新木滝谷橋方面入口に場所を移してイベントを開催する。