相続税や贈与税の算定基準となる平成24年分の路線価等が公表された。標準宅地評価基準額の対前年変動率の県内平均は5・9%減で、近畿2府4県で唯一、下落率が拡大。昨年9月の台風12号災害の影響が大きく、新宮税務署管内の最高路線価は前年より13・3も下落率が拡大、大阪国税局管内(近畿)で最大の落ち込みとなった。
 県内7税務署管内の最高路線価は、すべて前年に引き続き下落。県内で最も路線価が高い地点は、16年連続で和歌山市友田町5丁目のJR和歌山駅前。1平方㍍当たり38万円、前年の40万円から5%の減となった。
 御坊税務署管内の最高路線価は、市内湯川町財部のオークワロマンシティ御坊店前の国道42号で、1平方㍍当たり前年比4000円減の6万4000円。下落率5・9%は県内では新宮 (14・3%)、田辺 (9・1%)、 湯浅(7・2%) に次いで高く、 最高路線価(6万4000円) は湯浅税務署管内の有田川町明王寺の国道42号(IR藤並駅北側) と並んで最下位となった。