7月13日から県営紀三井寺球場で開幕する第94回全国高校野球選手権和歌山大会の抽選会が23日、和歌山商工会議所で開かれ、参加39チームの準々決勝までの組み合わせが決まった。日高地方勢は3つのゾーンに5校が入り、特にCゾーンではシードの紀央館と日高、和高専がベスト4入りへしのぎを削る。初戦の対戦カードでは日高と和高専の地元対決、紀央館と伝統校の桐蔭、日高中津と優勝候補の一角にあげられる那賀の激突が注目を集めている。
 参加チームは昨年より1チーム少ない。 抽選会には各校の主将やマネジャーら約200人が出席。 春季近畿地区大会県予選ベスト4の智弁和歌山、 和歌山商、 紀央館、 那賀がシード校で、 まずこの4校をA~Dの各ゾーンに振り分け、 その後、 残りの35チームの主将が順番にくじを引き、 次々と対戦カードが決まっていった。
 開会式は13日正午から県営紀三井寺球場であり、 笠田の西川恭盛主将が選手宣誓。 14日間にわたる熱戦に火ぶたを切る。 準決勝の組み合わせは大会12日目の第1試合終了後に決まり、 順調に日程が消化されれば準決勝は27日、 決勝は28日となる。 公立校終業式の20日と、 準決勝前日で休養日の26日は試合を行わない。 優勝校は8月8日から阪神甲子園球場で開幕する第94回全国高校野球選手権大会に県代表として出場する。
 今大会は、 春季県予選の覇者で8連覇を狙う智弁和歌山、 昨年の新人戦と秋季県予選優勝の那賀、 両大会準優勝の海南、 好投手擁する市和歌山、 春季県予選準優勝で強打を誇る和歌山商、 投手力充実の近大新宮らが有力校にあげられ、 例年になく大混戦の模様。 地元勢ではシードの紀央館、 昨年夏ベスト4の南部らが追いかける。
 地元校の組み合わせをみると、 日高中津は初戦でいきなり強豪と激突。 シード校を倒して波に乗りたいところだ。 Bゾーンの南部は智弁和歌山の8連覇へ待ったをかけられるかに注目。 Dゾーンの紀央館は伝統校との初戦がかぎを握りそうで、 日高と和高専は地元対決を制して上位進出を目指す。
 地元勢は毎年のように上位進出を果たしているが、 あと一歩のところで敗れている。 今夏こそ30年ぶりのV、 甲子園出場へ期待がかかっている。