美浜町の煙樹ケ浜は先の台風4号の高波で海岸の砂利が押し上げられ、松林沿いの道路(通称・産業道路)を車が通れなくなったため、町の依頼を受けた陸上自衛隊和歌山駐屯地(福永信彦司令)が撤去作業を開始した。
 昨年7月の台風6号でも産業道路が同様の状態となり、町は駐屯地に復旧作業を依頼。その後、あらためて町と駐屯地の間で「美浜町煙樹海岸における施設器材操作等訓練」の実施に関する協定を結び、今回は協定に基づいて初めての作業となった。
 ことしで開設50周年を迎えた同駐屯地は、海岸の道路復旧だけでなく、台風後の松林内の松葉等の撤去や小学校のグラウンド整備、道路改良などの土木工事で民生協力活動を実施。20日午後、土砂を押しのけ、車が通れる道を開いていく大型ブルドーザーのパワーとフットワークは自衛隊ならでは。森下誠史町長は「今回も福永司令は『夜を徹してでも作業に当たらせてもらいます』と力強い言葉で即座に対応していただいた。いつものことながら、駐屯地の隊員の皆さんには本当に頭が下がる思いです」と感謝している。