強い台風4号の本州への接近に伴い、 日高地方でも19日朝から大荒れの天候となった。 沿岸市町では職員が高波に備えて堤防の陸こうや水門を閉鎖するなど対応に追われ、 大雨警報の発令とともに日高地方の小中学校は午前中に臨時休校となった。
 午前9時18分、 県内全域に大雨洪水暴風波浪警報が発令されたころから風雨が強まり、 和歌山地方気象台によると、 川辺観測所で10時45分に瞬間最大風速11㍍を記録した。 警報発令に伴い、 日高地方の小中学校は休校となり、 教諭の引率で午前中に下校する姿がみられた。 各市町では職員が非常事態に備えて警備態勢を取り、 土のうの準備などに追われた。 美浜町では煙樹ケ浜の高波に備え、 3カ所ある陸こうを閉鎖した。 昨年、 台風12号で大きな被害を受けた日高川町でも職員が出動態勢を整えており、 「今後はダムの放流情報など、 防災無線で小まめに情報提供していきたい」 と気を引き締めていた。
 公共交通機関にも影響が出ており、 JR西日本和歌山支社によると、 特急くろしおは午前11時以降ほぼ全線運休した。 行事の変更等も出ており、 日高町では民生児童委員協議会の学校訪問が中止となった。 和歌山地方気象台によると、 20日も午前中を中心に雨が残ると予想しており、 台風が過ぎても河川の増水、 土砂災害等に警戒を呼びかけている。