印南町は中学生のIT化と学習内容の充実を目指し、 タブレット型コンピューターの導入を進めている。 現在開かれている6月議会の一般会計補正予算に、 印南中学校を試験校として1年間実施するための予算を計上している。
 タブレット型コンピューターと言えばアップル社の 「iPad」 が有名。 ニュースの特集などで授業に取り入れている様子は見たことあるが、 実際どういった使い方があるのだろうか。 iPadの教育用アプリで調べてみると、 漢字や英語の読みや書き取り、 英会話などさまざまなアプリがあり、 ゲーム形式のものが多く、 中学生には人気が出そうだ。 また小テストや宿題などで活用すれば問題を無線で送信できペーパーレスになるほか、 用紙の配布時間や回収時間を省くことができ、 採点も自動化することができそうだ。 また採点結果の統計をとって生徒の苦手分野などを分析したり、 保護者と結果を共有することなども考えられる。 検索機能を使ってわからないことをすぐに調べることができるのも魅力。 まずは教諭がマスターする必要があり、 導入となれば研修などが必要になってくるだろう。
 一方で、 先日海外青年協力隊に参加した人が講演で 「最近の子どもはネットでリスクを調べ、 結果的にチャレンジ精神がなくなっている。 実際やってみてわかることもある」 と言っていたように、 ネットに依存し過ぎるようなことになるのも考えものだろう。 とはいえ導入されれば日高地方ではもちろん全国的にも先進的な取り組みで、 学力や学習意欲にどのような影響が出るのか。 印南町がIT授業のパイオニアとなることに期待したい。 (城)