3月議会で本年度当初予算の修正案が可決され、 白紙となった初湯川の道の駅整備事業で、 日高川町は15日に開会する6月議会で計画実施に向けた測量設計委託料として補正予算案に1050万円を再提案する。 新たな計画では、 地盤沈下が懸念された建設地を若者広場寄りの安定した場所に移動したものの、 それ以外の計画自体は変わっておらず、 21日の議案審議が注目される。
 道の駅計画は、 国道424号平大橋西、 若者広場付近を整備し、 椿山ダム近くの地盤沈下で改修が必要な美山産品販売所を移転、 国の支援で新設する事業。 規模は中津産品所と同等の260平方㍍。産品所のほか、 トイレ、 駐車場、 食堂なども併設する考えで、 平成26年度の完成を目指している。 総事業費は約2億円で、 町はそのうち設計委託料と造成費など6111万3000円を当初予算案に計上したが、 3月議会では新施設の規模や場所、 維持管理、 売り上げ面の不安などから計画の見直しを求めて一部議員から当初予算案の修正動議が出され、 議会は同事業費を除いた修正案を8対7の賛成多数で可決。 計画はいったん白紙に戻った格好になっている。
 建設場所については、 前計画ではサツキの植え込みで 「ようこそみやまへ」 の文字を書いている若者広場斜面を造成することにしていたが、 切り土・盛り土の両方をする工法と建設場所の不安定さを指摘する声があった。 今回の計画では、 若者広場寄りにずらして盛り土をしない工法とし、 建設地の安定化を図るよう見直した。 建設場所は改善されたものの、 見直しを求める理由に挙げられた新施設の規模や内容、 維持管理面などの不安は解消されておらず、 議案審議では3月議会同様に再び混乱も予想される。