みなべ町の南部小中学校で来年度から給食が開始されるが、 町教育委員会は南部幼稚園 (芝) でも給食の導入を検討していることが分かった。 増改築する給食センターの調理能力に余裕があるため、 同幼稚園の保護者から 「給食を実施してほしい」 という声が上がっている。 石橋勝教育長は 「来年度からの実施は無理だが、 前向きに考えていきたい」 と話している。
 町内の幼稚園と保育所では、 南部幼稚園とひかり保育所(岩代 が弁当、私立の白梅幼稚園(晩稲)を含めた残りの6園が給食となっている。
 給食センターを増改築して来年度から南部小中学校で給食を導入することに伴い、 南部幼の保護者から 「幼稚園でも実施してもらいたい」 という声が上がっている。 同保護者会がことし4月末にアンケート調査を実施した結果、 約8割が給食の導入を望んでいた。 これを受けて同保護者会は先月末、 町教育委員会に対して 「給食実施」 を要望した。
 増改築後の給食センターの調理能力は、 現在の1000食分から2倍の2000食分になる。 南部幼稚園の本年度の園児数は92人で、 町内の小中学校分を差し引いても余裕はある。 石橋教育長は 「南部幼稚園には給食を届ける配膳室などが整備されていないため、 来年度からの実施は無理だが、早ければ26年度から実施できるよう前向きに考えていきたい」と話している。
 給食センターは、現施設隣接の更地に副食の調理施設を増築。現施設は米飯が調理できるよう改築する。全体完成は25年度末。