小竹八幡神社の秋の例大祭、 御坊祭は中紀最大の秋祭りで、 市内の地区ごとに分かれた8つの組が獅子舞や踊りを奉納。 若衆が勇壮に担ぎ、 練る余興の四ツ太鼓も人気で、 毎年約3万人の見物人でにぎわう。 春日組の獅子舞は、 黒と赤の雌雄2頭の獅子が同時に舞うのが特徴。 ダイナミックに舞う姿は見物人からも人気がある。
 一方の和歌祭は東照宮の百八段の石段を駆け下りる勇壮な 「神輿おろし」 (午前11時半から) が有名で、 正午からは東照宮会館前を出発して海岸通り、 和歌浦漁港、 片男波海水浴場、 万葉館などを回る行列渡御が行われる。 390周年のことしは西川秀紀宮司と4人の神官が10年ぶりに馬に乗って渡御を行う。
 和歌祭の実行委は以前から渡御行列に獅子舞を復活させたいと考えていたところ、 御坊祭を地元以外にも広くPRしたいという春日組の役員の思いが合致し、 先月初旬に合意した。 春日組は例年より練習のスタートを早め、 今回の和歌祭に向けて連日、 練習を行っている。
 
 和歌祭実行委の保井元吾委員長(47)は 「お互いの思いがいいタイミングで重なった。 和歌祭の渡御行列を盛り上げてもらい、 御坊からも多くの人に見に来てもらえればうれしい」と期待。春日組の屋台・獅子舞責任者の久堀幸喜さん(40)は 「息の合った2頭の荒々しい舞を見ていただきたい。頑張るのみです」と意気込んでいる。