JA紀州中央 (芝光洋組合長) が鳥獣害対策の一環で昨年7月から販売しているレトルトカレー 「あんばいできました紀州カレーしし肉入り」 は、 年間販売目標の2万食を間もなく達成する見通しで、 好調な売れ行きとなっている。
 すでに2万食を製造しており、 現在はさらに5000食を追加発注している。 各店に在庫として残っている分があるため、 販売は2万食を突破していないが、 同JAでは 「5月中にも達成できるだろう」 と表情は明るい。 5食1セットの贈答用のほか、 キャンプ客の購入が目立っているという。 これから行楽シーズンとなることから、 さらに需要が伸びると期待している。
 Aコープかわべ店では子どもの日の5月5日にカレーキャンペーンを開催。 午前9時からカレーを購入した先着30人に 「きちゅうくんのミニ人形」 をプレゼントする。 カレーとは別に子どもには先着100人までお菓子も配布する。 同JAでは 「これから夏場はカレーの消費も増えるので、 一層PRしていきたい」 と話している。
 しし肉入りカレーは有田市の有田食品㈱と共同で開発。 日高川町のジビエ工房紀州で解体処理されたイノシシ肉に、 ミニトマトの果汁やウスイエンドウなど地元特産物を加え、 昨年7月23日から県内約40カ所で発売されている。