美浜町三尾、 日の岬パーク内のアメリカ村カナダ移民資料館に24日、 カナダのリッチモンド市から市議会議員ら4人が訪れ、 メンバーが日系移民が多いまちの歴史をまとめた著書などを寄贈。 西浜久計館長 (85) に手渡した。
 リッチモンドは和歌山市と姉妹都市提携を結んでおり、 定期的に相互訪問を繰り返しながら、 ことしで39年目となる。 訪れたのはリッチモンド市議のハロルド・スティーブスさん (74) とリッチモンド姉妹都市委員会のメンバーらで、 18日に来日して宮城県女川町に大震災復旧支援の義援金を届けたあと、 23日に和歌山入り。 24日は大橋建一和歌山市長を表敬訪問し、 西浜館長の案内でアメリカ村 (三尾) の集落を散策しながら資料館を訪問した。
 資料館に贈られたのは、 日系人のサケ漁で栄えた港町、 スティーブストンの歴史などをまとめたメンバーの著書と、 リッチモンドで製造されているサーモンの缶詰ラベル。 ハロルドさんは 「私の祖父もスティーブストンに住み、 私が子どものころの60年ほど前は、 まちの半分近くが日系移民の人たちでした。 今回、 日系人の功績を紹介する著書などを寄贈することができ、 この資料館に展示してもらえることがすごく光栄に思います」 と話していた。