美浜町の和歌山県御坊自動車学校 (瀬戸満校長) でペーパードライバーを対象とした無料の運転講習会が開かれ、 日高地方の主婦ら10人が参加。 どの人も久しぶりのハンドル操作に緊張の様子で、 クラッチのないAT車に戸惑いながら、 昔の勘を取り戻そうと教習所内のコースを周回した。
 講習は春の全国交通安全運動の一環。 24歳の女性から66歳の女性まで、 10人のうち男性は1人だけ。 ほとんどは若いころに免許を取得したものの、 都会生活で車が必要なかったという人で、 最高で32年間、 運転経験なしという女性もいた。
 市内塩屋町の主婦井上廣美さん (62) は2年前に高石市から家族で引っ越してきた。 34歳のときに高石で免許を取ったが、 夫を助手席に乗せて練習中、 坂道発進でエンストを起こし、 以来、 これまで28年間、 運転は自粛。 「高石では都会で車がなくても生活できましたけど、 こっちではやっぱり車がないと不便ですよね。 AT車も初めて乗るので不安ですが、 なんとか自分で運転できるように頑張ります」 と笑顔をみせ、 エンジンルームの乗車前点検から座席の調整、 ハンドルの切り方などを確認し、コースに出て坂道発進などにチャレンジした。
 同自動車学校では随時、ペーパードライバーのための自由練習(有料で1回50分)を受け付け中。詳しくは同校℡22―2380まで。