夏に神奈川県の横浜スタジアムで開催される第29回全日本少年軟式野球大会の県予選大会は15日、和歌山市の和歌山東公園市民球場で準決勝、決勝があり、日高地方選抜「日高オールスターズ」が6年ぶり4回目の優勝。近畿大会の出場切符を手にした。オールスターズは前日の1回戦を含めて全3試合無失策と鉄壁の守備が光り、準決勝で那賀代表、決勝で東牟婁代表を破った。6月16、17の両日に御坊市民球場で開かれる近畿大会では大阪、滋賀の両府県代表に連勝すれば8年ぶり3回目となる夢の横浜スタジアム出場が決まる。 
▽決勝
オールイースト
  0000002―2
  001020×―3
日高オールスターズ

 日高オールスターズが、オールイースト(東牟婁)の猛追を振り切った。
 オールスターズは3回1死から村中が右翼線へ三塁打を放ち、福田の三塁前へのスクイズで1点を先制した。5回には先頭・岡﨑の右前打と大石のバント野選で一、二塁とし、大山のバントが一塁悪送球の間にまず1点を追加。なおも無死一、三塁と続く好機では一塁走者のけん制死があったが、村中が四球を選んで再び一、三塁と攻め立て、村中の一、二塁間挟殺プレーの隙を突いて三走・大石が果敢に本塁へ突入。大石はタッチをかいくぐる見事な滑り込みで生還を果たし、リードを3点に広げた。
 オールスターズの先発マウンドに立ったのは日高地方予選を通じて初登板の左腕・岡。初回から抜群の制球力で打たせて取り、6回まで1安打無失点と完璧な内容だった。7回を任された大石は1死後、連打を浴び、2死後に2点適時打を喫したが、最後の打者は3ゴロに仕留めた。岡の快投だけでなく、バックも大活躍。2回には遊撃・岡﨑が三遊間の安打性の当たりを軽快にさばき、4回には左中間を破ろうかという打球を中堅・村中が好捕。最終回の1死一、二塁では右翼・関本が一、二塁間を破られながらライトゴロにするなどしてもり立てた。