13日昼、市内の80代男性が振り込め詐欺の電話を信じて現金20万円を振り込もうとしたが、機転を利かせた金融機関の職員が被害を未然に防いだ。
 御坊署によると、ことしに入ってから男性宅に実在する証券会社のオダと名乗る男から「未公開株を購入しないか。絶対に上がる」などと勧誘の電話があった。その後、「宝生㈱」のヤマナカという男からも言葉巧みな勧誘を受け、信用した男性がこの日午後2時ごろ、市内の近畿労働金庫御坊支店を訪問。手数料20万円を振り込もうとしたが、口座が分からず、電話をかけている男性を不審に思った女性職員が上司に報告。知らせを受けた支店長が男性に声をかけて事情を聴くと、詐欺の可能性があることから振り込みを思いとどまらせ、御坊署に通報した。
 同署では「職員の皆さんのおかげで被害を抑止できた」と感謝し、「県内で振り込め詐欺被害が多発しているので、電話での甘い誘いは絶対に信用しないでほしい」と呼びかけている。