昨年9月の台風12号で大きな被害を受けた日高川町に、被災地支援へ折り鶴で募金活動をしている神戸市の主婦らが、千羽鶴と義援金10万円を届けた=写真=。
 協力者に1枚100円の折り紙で折り鶴を折ってもらい、千羽鶴にして義援金10万円を集める仕組み。このプロジェクトは田辺市出身の主婦、早田佳代さんが、新宮市の知人が被災したことをきっかけに企画した。早田さん自身も平成7年の阪神淡路大震災で被災。そんな経験から台風の被災者への思いは熱く、昨年10月、神戸市内の小学校で募金ブースを設け呼びかけたところ、あっという間に輪が広がり、これまで5歳~82歳の人が参加。時間がない人や遠方の人たちの協力の場合、買ってもらった分の折り鶴を早田さんら15人が代わりに折っている。被災地への思いを込めて折られた折り鶴は、1000人分の思いがつながった千羽鶴となり、これまで古座川、那智勝浦、新宮、田辺の4市町に義援金とともに贈っている。
 今回、早田さんが日高川町役場を訪れ、玉置俊久町長に手渡し、玉置町長は「一人一人の温かい思いが詰まった支援、本当にありがとうございます」と感謝した。