日本一早い5月1日のアユ漁の解禁に向け、日高川町松瀬、日高川漁業協同組合(大杉達組合長)は5日、日高川に稚魚6万匹を放流した。
 日高川の支流、寒川と丹生ノ川で行った先月29日に続いて今シーズン2回目。昨年9月の台風12号で施設は壊滅的被害を受けたため、稚アユは施設内で日高川のアユを人工ふ化させた「日高川ブランド」ではなく、県内の近畿大学の施設や徳島県内などから導入した日高川に近い系列の稚アユで、施設内の飼育施設で10㌢前後まで育成した。この日、田辺市龍神村の広井原から日高川町皆瀬までの6ポイントで、漁協関係者がバケツやホースを使って放流=写真=。水面で銀鱗が勢いよく跳ね、元気いっぱいに泳いでいった。
 漁協では、きょう6日も龍神村安井から宮代まで6万匹を放流するが、解禁までにダム上流に120万匹、下流40万匹の計160万匹を予定している。