県内最高峰 「龍神岳」 の山頂付近に位置する田辺市龍神ごまさんスカイタワー (田辺市龍神村龍神) が今月1日に国土交通省の 「道の駅」 に登録され、 販売されている 「道の駅きっぷ」 を買い求める来店者らが増えている。 同施設の指定管理者 「龍神はーと」 代表の原さださんは 「登録を機に集客につなげ、 地域を活性化させていきたい」 と話している。
 龍神村と高野山を結ぶ高野龍神スカイライン沿いに位置し、 旧松下興産が昭和61年に建設。 平成14年に旧龍神村が譲り受けた。 昨年4月から、 住民団体の 「龍神はーと」 が指定管理者となっている。 高さ33㍍の展望塔は護摩壇山のいわれにちなみ護摩木を積み上げたような独特のデザインが特徴で、 県内最高峰の龍神岳 (1382㍍) 山頂付近から見下ろす眺めは絶景。 施設内には物産販売所、 レストランなども備えている。 昨年11月から冬季休業となっていたが、 4月1日の営業再開に合わせて道の駅に登録された。 県内では24カ所目、 旧龍神村地内では 「龍神 木族館」 (龍神) と 「水の郷日高川 龍游」 (福井) に続いて3カ所目となった。
 登録初日は日曜日となったこともあり、 大阪などから約230人が訪れた。 遠くは千葉県からの来店者もあり、 通し番号の入った 「道の駅きっぷ」 を買い求めるマニアらでにぎわった。 同タワーによると、 昨年の4月1日に比べ約5倍の売り上げとなったという。 原さんは 「全国の道の駅の中では、 長野県に次いで2番目に標高が高い場所。 地名度のアップが期待でき、 新緑や紅葉の時期などにぜひ立ち寄ってもらいたい」と話している。22日には登録記念イベントも企画しているという。