平成23年度にみなべ町を訪れた修学旅行生は16校1770人となったことが、 町のまとめで分かった。 18年度に観光協会内に教育旅行誘致専門委員会を立ち上げて以来、 初めて1000人を突破。 前年度の8校695人から倍増した。 担当の町産業課では 「自然豊かな梅や山でできる体験メニューが人気。 宿泊施設等への経済効果もある」 と話している。
 観光協会は町の活性化につなげようと平成18年に教育旅行誘致専門委員会を立ち上げ、 修学旅行生らの受け入れに力を入れている。 ウミガメ観察、 梅の収穫や加工 (ジュースづくり)、 備長炭の窯出し体験など体験型の観光メニューを用意し、 旅行会社や各学校にアピール。 京阪神や関東方面などから春と秋を中心に修学旅行で訪れる学生が年々増加しており、 委員会を立ち上げた初年度は2校320人だったが、 翌19年度に3校392人、 20年度は6校796人、 21年度5校732人、 22年度8校695人と順調に実績を伸ばしてきた。 町内の宿泊施設などでも経済効果が出ている。 町産業課では、 「23年度に大きく伸びたのは東日本大震災の影響で関東方面を予定していた学校が関西方面に行き先を変更したこともあるが、 これまで行ってきた取り組みが浸透し始めているのではないか。 今後は民泊も検討課題にしていきたい」 と話している。