県は29日、大地震や津波が起こったとき、自分がいる場所の近くにある県内の避難場所の概要や行き方を示すスマートフォン向けソフト(アプリ)の提供を開始した。専用のサイトから無料でダウンロードできる。
 県とソフト開発会社のイサナドットネット(東京)、ファーストメディア(同)の2社が共同で開発し、アプリ名はイサナドットネットが「逃げナビ~和歌山防災~」、ファーストメディアが「全国避難所ガイド」。いずれのアプリも各市町村が指定した学校や公民館の避難場所2646カ所について、県の基準をもとに各市町村が判定した安全性(3段階)、標高、備蓄品、収容人数の情報が登録されている。
 アプリを起動すると、全地球測位システム(GPS)で自分の現在地と、周辺の避難所の登録データが示され=写真=、さらに最適な避難ルートも検索可能。県は風水害に備えた避難所に関する最新の情報もまとめており、その情報もアプリに登録する予定にしている。