東日本大震災を受けて国土交通省が先月29日に発表した津波に対する港湾の安全性評価で、 市内日高港に最大で高さ10㍍の津波襲来が予想されていることが分かった。
 同省が全国主要19港を対象に津波シミュレーションを行った結果で、 これまでの東海、 東南海、 南海の3連動型に、 沖合いの日向灘と海溝軸領域を追加した5連動型を想定。 最大マグニチュード8・9を予想している。 日高港については防波堤が高さ6㍍余りしかないため、 高さ10㍍の津波が来た場合は大幅に越流し、 破壊される懸念もあるとしている。 現行のシミュレーションではマグニチュード8・6、 津波は5~6㍍を想定していた。 同省はこの結果をもとに近く津波からの防護、 被災後の速やかな復旧、災害に強い物流体系の構築などに関する地震、津波対策の総合的な基本方針をまとめていく。
 ただ、今回の結果が「港の後ろにある地域への危険性や安全性を示すものではない」と説明しており、日高港以外の市街地への津波の影響については、国の中央防災会議が今月下旬か来月上旬にもまとめる新たな津波シミュレーションを参考にすることになりそう。以後、県や各自治体も現行の地震、津波防災計画を見直していく。
 御坊広域行政事務組合議会の定例会は、5日午前10時から名田町野島の広域清掃センター会議室で開かれる。平成24年度一般会計予算14億4223万4000円など4議案を審議する。予算の目玉は、ゴミ処理のメーンコンピューター「自動制御・データ処理システム」の全面改修費1億2600万円となっている。