29日の投開票まであと2日と迫った印南町長選。現職と新人が激しい一騎打ちを繰り広げており、町の中では候補者やウグイス嬢の支持を呼びかける声が響いている。「盛り上がりは微妙?」という声もないことはないが、少なくとも筆者の行動範囲ではどこにいってもまず選挙の話で、大きな争点はないものの「批判覚悟でしがらみを取っ払って改革を進めてきた」という現職の4年間に対する住民の評価に、注目が集まっているように思える。
 無投票でない首長選の選挙を取材するのは初めて。両陣営はじめ一般の住民、選挙通と呼ばれる人などさまざまな人から情報を集めているものの町全体の人口からすれば一部に過ぎず、「どっちが勝つ?」と聞かれても返答は難しい。陣営事務所では運動員からなぜこの候補者のために動くのか、また今後の印南町についての熱い思い、選挙運動での手応えなどを聞くと「こっちの候補者が勝つのでは」と思うが、もう一方の事務所に行けば今度は「やはりこっちが勝ちそうだ」など、話を聞けば聞くほど気持ちが揺らいでしまい客観的な予想を立てるのが難しい。ただそれだけ両陣営とも「印南町をよくしようと」というひたむきな心が強いということで、話を聞くたびにこの選挙にかけている思いがひしひしと伝わる。
 両候補には最後の最後まで声をからし、悔いのない戦いをしてもらいたい。また投票率はダブル選でなくなって以降、町長選、町議選ともに低下傾向にあるが、有権者には両候補の思いを受け止め、訴えにしっかり耳を傾け、当日は投票所に足を運び、自分の意思を示してもらいたい。      (城)