オタ芸というのを知っているだろうか。アニメやゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーやアイドルと一緒に熱狂的なファンが踊る振り付けのことである。両手の人差し指を斜めに突き上げたり、腕をぶんぶん振り回したりする踊り。先日、これを復活商工祭のイベントの一環で初めて見た。
それにしても思った以上に激しい踊りだ。全員が力いっぱいにものすごいスピードで体を動かしている。偏見だと思うが、オタクといえば自宅にこもってパソコンやテレビゲームの画面にくぎ付けになっているようなヒョロヒョロな人を思い浮かべるが、この人たちはとても熱気がある。中にはちょっと体力がないのか息を切らしながらの人もいたが、それでも汗だくになりながら必死。一見すると異様なムードだが、何がこの人たちを熱狂させるのか、何がそんなに楽しいのか、そんなことを思いながらついつい見入ってしまった。人目を気にせず何か一つのことにここまで打ち込めるのはうらやましいし、見ていると元気や勇気を与えてくれるようにさえ感じた。
かつてお笑い芸人の宅八郎さんがよくテレビに出ていたころはオタクといえばあまり表に出てこなかったと思うが、いま国内では人気アイドルグループの「AKB48」のファンをはじめ、アニメやゲームのオタクが一種のステータスを築き、どんどん前へ出てきている。かつてのオタクという暗いイメージではなく、自分の好きなことに打ち込む真っすぐな人たちというイメージができつつある。前も小欄で書いたが、このオタクのパワーを地域活性化につなげられると、今回の商工祭で確信した。今度はぜひ御坊・日高でオタ芸全国大会でも開いてはどうだろうか。 (吉)

