日高川町議会産業建設委員会(吉本賢次委員長)は18、19の両日、台風12号で被害を受けた農地や農業施設、道路、護岸など被災現場を視察した。
 町内の農地・農業用施設の被害は約8億6000万円、町道・県道等道路関係、河川関係がいずれも約40億円と甚大。委員らはまず川沿いのミカン畑が壊滅的被害を受けた上入野地区を訪問。農家の案内で土砂が堆積したミカン畑や施設、決壊した堤防など見て回った。
 このほか、橋台がえぐり取られている高津尾の新あやめ橋をはじめ、死者2人、行方不明者1人を出すなど人的被害もあった川中地域や皆瀬地区の護岸や道路など2日間かけて全域を視察。吉本委員長は「日に日に復旧しているが、まだまだ。農地などは元のようになるには何年かかるか分からない状況。議会としても復旧、復興策をどんどん町へ提案、被災者の声を届ける」と話していた。