台風12号による県内の農林水産物の被害額は11日午後4時現在のまとめで約407億円に達し、 現在の被害額集計方法となった平成10年度以降で最大となった。
 県農林水産総務課のまとめによると、 県内の台風12号による被害は406億8814万3000円、 15号の被害は5117万6000円。 12号の被害の内訳は、 林業関係が225億1181万6000円、 農地・農業用施設が146億3800万円、 農作物等が19億9359万7000円、 畜産関係が7億9691万3000円、 水産業関係が7億4781万7000円。
 現在の被害額集計方法でこれまで最も被害が大きかったのは、 平成10年9月22日、 御坊市に上陸した台風7号で、 被害額は約247億円。 今回の12号はそれを160億円も上回り、 日高川町や田辺市の林業関係の被害の大きさが特徴的となっている。