台風12号による日高川の氾濫で、川沿いのミカン畑6㌶が壊滅するなどの被害を受けた上入野の農地組合(梅本俊一委員長)は5日、日高川議会台風12号災害の検証と復興に関する調査特別委員会に復興要望書を提出した。
 要望書の内容は川幅の拡幅、圃場整備、水没したポンプ室・設備の復旧の3点。川幅の拡幅では、昭和28年の水害で今回と同じ堤防が決壊、被害を繰り返さないためには川幅を広げることが重要とし、拡幅へ自分たちの畑を一部提供することなど盛り込み、圃場整備は横を通っている県道の高さにまで土を入れて「かさ上げ」することを望んでいる。
 この日、委員会に先立って役員ら4人が役場を訪れ、梅本委員長が特別委員会の吉本委員長に要望書を提出。委員会閉会後には会員9人と全委員で懇談会が持たれ、会員は「早期の対応をお願いしたい」と訴えた。委員は「関係各位と話し合って皆さんの要望に沿えるよう対応していきたい」と回答した。