台風12号の影響で大きな被害を受けた日高川町に、連日多くのボランティアが駆けつけている。町の災害ボランティアセンターからの派遣をはじめ、町内外の各種団体や住民の知人らが家屋の清掃など復旧作業に尽力。町内外、職業、年齢などの枠を超えてスクラム、町内全域で復興支援の輪が広がっている。
 美山地区に住む同僚も被災した。筆者もこのほど同僚ら20人とともに駆けつけ、住宅と工場の片付け作業を手伝った。工具を手に床や壁を外すなどで住宅を解体、使えなくなった泥まみれの家財道具を運搬し、住宅の床下や工場の泥出し。残暑厳しい中、6時間ぐらい作業したが、慣れない力仕事でたった一日やっただけでバテバテ。被災された方々は片付くまで、こんな作業が毎日続く。本当に大変、微力ではあるが、またボランティアに参加したいと考えている。
 そんな中、被災した美山中学校のクラブが9月の大会で大躍進した。野球部は由良中との合同チームで3年ぶりの新人戦勝利、テニス部は創部4年目にして初めて県大会に出場するペアが出た。ともに活動場所のグラウンドとテニスコートが水没し、野球部は川原河小のグラウンド、テニス部は美山ドームでの練習と不便を余儀なくされたが、そんな逆境をはねかえした。生徒たちの努力と精神力の強さが結実したのは言うまでもないが、多くの学校関係者らが土砂が堆積したグラウンドを清掃し、用具が流出したと知った市内の3つのスポーツ店はグラブとボールを寄贈するなどのバックアップ。そんな温かい支援に子どもたちが見事に応え、さらなる飛躍を誓う。あらためて感じる人の支えと絆の強さ。「元通りの暮らし」へ、さらに復興支援の輪が広がることを願いたい。  (昌)